就職面接の面接官の質問の仕方、意図を理解して回答しよう

就職面接に臨む人

「就職面接って、どういう質問がされるのかな。ネットでは志望動機、自己PRが良く聞かれるって書いてあるけど、回答も覚えておこうかな」

こういった疑問をお持ちの方へ。

就職面接では、志望動機、自己PR、あなたの長短所、中途社員の面接であれば、前職又は現職の退職理由といった典型的な質問があります。質問や模範解答は書籍、ネットでいろいろ調べることができます。

ですが、質問と模範解答をただ覚えるだけではあまり意味はありません。なぜなら、面接官はそれぞれの回答で得られたキーワードについて深く突っ込んで質問をすることで応募者を理解しようとするからです。

自分の回答から生じる疑問についての回答、さらにそこから生じる疑問についての回答・・・とズバズバと深く掘り下げる方法を理解して、日ごろから考えるようにしておきましょう。

面接官の質問の仕方、質問の掘り下げ方を理解しよう

私が面接でよく使う、質問方法のファクトファインディング(事実確認)STAR手法について紹介します。他の方法として、仮想の状況を設定するシミュレーションという、過去の経験、現在の行動から、採用後の将来を予測する手法もありますが、それは別の機会に紹介します。

質問の仕方 ファクトファインディング(事実確認) STAR手法を理解しよう

STAR手法とは、Situation(状況)、Task(タスク)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとって呼ばれる手法で、応募者の過去の経験から証拠となる情報を収集するためによく使われます。

例えば、
Situation:「頑張って物事に取り組んだ経験について教えてください。」
Task:「取り組んだ課題は何ですか?」
Action:「その時どのような行動をとりましたか?」
Results:「それらの行動にはどんな効果がありましたか?」
のような質問で、応募者の経験を掘り下げる手法です。

就職面接で応募者の特定の場面を掘り下げるSTAR手法の質問例

「野球部の主将として頑張りました」と話した学生に対して、
S:野球部の部員は何人でしたか?
T:どのようなことを目標にして取り組みましたか?
S:その目標に対して現状はどうでしたか?
T:その目標に対してどのような戦略や計画を持ちましたか?
T:なぜその戦略や計画を選びましたか?
A:毎日、どのくらい練習に時間を割きましたか?
R:目標はどの程度達成できましたか?
S:何か困難にぶつかったことはありますか?
T:その時の一番の課題は何でしたか?
A:どのように対処しましたか?
A:なぜその対処法をとりましたか?
R:結果はどうでしたか?

このように応募者が過去に経験したことを深く掘り下げます。

質問の意図を事前に把握できるので、的を得た回答につながりやすくなります。

就職面接での話題の選び方と面接官が知りたいこと

応募者の中には、とにかく何でもやる気はある、非常に大きなやりたいことがあるということで、そのような話をする人が散見されます。

確かにやる気は大切ですが、企業としては、目標設定、現状把握、解決すべき課題、解決方策立案、方策実行、振り返りと言ったプロジェクト性のある経験を重視します。

というのは、プロジェクト性のある経験は就職後も再現性が高いため、このような経験を持つ人を採用する傾向があると言えます。

面接官が知りたいこと1 困難だが価値ある目標に挑戦した経験があるか?

この質問を通じて知りたい事は、
・なぜ、どうやってその価値を導き出したか?
・狭くても良いので、業界全体のトレンド、課題から、自ら考えて取り組むべき価値を見出し取り組んでいるか?
・全体と自分のテーマとを関連付けられているか?
・どのように目標を設定したか?
といったことです。

質問、回答例:
面接官:「どうして、この研究テーマに取り組んだのですか?」
応募者:「今後のOO業界の課題はXXと考えて、□□できることが価値あることと思い、OOを目標に取り組みました。・・・」

面接官が知りたいこと2 時間、エネルギーを費やしたこと

この質問を通じて知りたい事は、
・どのように自分の時間を捻出したか?
・何がエネルギーを費やすモチベーションになったか?

面接官が知りたいこと3 他の人と一緒にチームとして取り組んだこと

この質問を通じて知りたい事
・他人と異なる価値観をどのように共有、理解したか。
・どのようにチームで共通の目標を設定し、お互いを高めあったか。
・自分の意見と他人の意見が異なるときにどのように解決したか。

面接官が知りたいこと4 達成感をもって振り返ることができること

この質問を通じて知りたい事は、
・最後まで結果を出すことに責任を持ち、やりきることができるか。
・自らの経験を客観的に評価し、振り返り、次につなげる課題を設定することができるか。

人からテーマを与えられて受身的に取り組んでいるような表現は、就職後もポジティブに自ら動けない印象を与えますので、避けましょう。

抽象的な答えではなく、具体性を持った回答をするようにしてください。

まとめ

質問に対する回答、その回答に対する質問に対する回答・・・と面接官は質問をどんどん掘り下げて応募者を理解しようとします。

質問に即回答する必要は必ずしもありません。復唱する等、少し時間をかけてもかまいませんので、質問に食らいついて、思考停止に陥らず、きちんと自分の言葉で回答してください。

質問がわかりにくければ、「すみませんが、もう一度お願いします。」と言うのは当然ありです。質問の度に言われると困りますが、質問の意図を理解しないまま回答をすることは避けましょう。

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